段取りがややこしい法人設立時の古物商許可申請
楽々市場は古本市も併設する予定で、「古物商許可」を取得しました。一般的には行政書士に依頼して取得するケースが多いらしく、自力で申請から取得に至るまで手こずったのですが、この経験談が法人設立して古物商を取得される方の参考になればと思います。
→法人設立時の注意や必要書類について気をつけるべきだったポイントは前回
「古本屋をやりたい・古物商許可(法人)を自力で取得した経験談:01・法人設立前から勝負がはじまる」 をご覧ください。
ちなみに私が取得する際に参考にさせてもらったのはこちらのサイト。
書類が揃ったらいよいよ申請書の記入!手書きで全然OK
県警察署のHPで提供される古物商許可申請書はWordファイルなのですがOfficeのWordを持っていなくても大丈夫、Googleのアカウントがあれば、ほぼWordの機能の「Googleドキュメント」を無料で使うことができます。便利ですね〜。 私はGoogleドキュメントでファイルを開きPDFで保存したものをプリントして手書きで記入することにしました。
point 1:ややこしい古物許可申請書は鉛筆で下書きが無難
古物許可申請書は4枚あり最初は気を失いそうになりましたが上記に紹介したサイトに記入例まで親切に示してくださっているのでそちらを参考に記入していくとだんだん目が慣れてきました。この達成感はたまらないのですが多分一回でコンプリートできないと思うので手書きで申請書を記載するのであれば鉛筆で下書きしたほうが無難です。
point 2:住所と本籍地の記載は全て取り寄せた書類に合わせる
古物商の申請に必要な書類は現住所を示す「住民票」と本籍地を示す「身分証明書」があるのですが、申請書や略歴書、誓約書に記載する住所や本籍地の記載は略すことなく取り寄せた書類に記載してある通りに記載すべしと思います。この整合性が取れていないと多分イチャモンつけられそうな気がしました。面倒でも漢数字と数字の区別もしっかり確認して記載しました。
point 3:提出書類は全て「原本」を提出すべし
法人の申請でしたので「定款の写し」と「履歴事項全部証明書」という法人あるある書類が必要だったのですが私は最初にまぁいいかと思って「履歴事項全部証明書」の写しを提出したところ後日原本の提出を求められてしまいました。警察に提出する書類は念には念を入れておいたほうが良さそうです。
point 4:警察の担当者に余計なことは聞かない
なんとか全てのややこしい書類を全部揃えていよいよ警察署へ!実は事前に電話で警察に、古物商についてのお問合せをしたのですが、若干言い合いになってしまうという「いや〜な経験」があってここにくるのがイヤで仕方ありませんでした。でも仕事だから頑張らんと…!古物商の管轄は生活安全課という部署で小さな窓口越しにお声がけします。ご対応いただいた方は感じよく受け取ってくださり「確認しますのでお待ちください」と通路のソファーへと我々を促しました。
そして数分後…、一枚だけ足りないという管理者用誓約書という書類をその場で作成したらこちらで申請できるとの返答をいただき、申請料の19,000円を払ってから戻るように言われました!ヲヲ・・・
そしてお支払い後窓口へいき無事に申請完了。ここからだいたい70日後に交付されるというご案内をいただき、法人銀行口座の開設を急ぎたかった私は控えなどがいただけたらと思い「あの〜何か申請中を示す控えとかってありますか?」と尋ねたら傍からすごい勢いで誰かが出てきて「はい、70日後の交付をお待ちください」と圧をかけられそうになり、ここはイヤな気持ちになるのはイヤなので即退散しました。
そして意外と早く交付された!

実際には70日を待つことなく私の場合は2ヶ月未満でご連絡をいただきました。許可証を受け取り、その他の決まりなどについて説明を受けます。古物営業には標識を掲示する必要があるとのこと。そのための古物商組合のご案内やらを一通りご案内いただき、それはまた後でゆっくり調べるとして、苦労したけど自力で取得した古物商許可証を誇らしげに持ち帰るのでありました。
