平和記念公園では朝は式典、夕方からとうろう流し
8月6日広島原爆投下の日に私Roomin’は広島市への転入届を出す予定だったのですが、わざわざ役所の方からお電話いただいて、その日は平和記念式典などに出払ってかわからんのですが、役所はおやすみとのことでした。わざわざお電話いただいたのも恐縮なのですが、それくらい広島にとってこの日は重要なのだと再認識したのであります。
平和記念公園では朝は式典、夕方からはとうろう流しが行われ、即興音楽界隈でお知り合いの小林さんがミュージシャンとして「とうろう流しミュージックセレモニー」に出演されているということで出かけてみました。原爆ドームの周辺はかなりの人出…!ひと目見てインバウンド(訪日観光客)の比率が高いです。広島は福岡に比べると欧米エリアからの訪日観光客が多いという印象です。
ミュージックセレモニーの演奏の場所に出向き小林さんにご挨拶。原爆ドームの対岸に特設のステージができており、2時間以上にわたって代わる代わる演奏されていくようです。(猛暑の中大変かと思いますが…)ステージといっても演者の姿は控えめに奥まっていて、あくまでとうろう流しへの音楽が主役といったところなのかなと。
↓とうろう流しミュージックセレモニー
とうろう流し1,000円。オンラインとうろう流し無料
陽が落ちて夕刻になると人出はますます増えて公園内では至るところにとうろう流しの行列ができています。料金は1,000円とあり、とうろうに平和への願いを描いてろうそくを灯し川に流すことができるというもの。会場内には「オンラインとうろう流し」というコーナーもありスクリーンのようなものが設置されているのですがこちらは閑散としておりました。ちなみに無料です。川を漂うとうろうがどんどん増えてきたので橋の上から眺めることにしました。
公園の真ん中あたりにある元安橋はすでに人だかりでしたがなんとか最前列に陣取ることができました。夕暮れが進むととうろうが美しく浮かびあがってキレイ…。世界中の国からやってきた方々が観光でもいいから平和について考えてとうろうを流し、この場所に立ち会っていると思うとなんだか不謹慎かもしれないけど、ポジティブで前向きな力が集っていそうな気がします。
ちなみにこの場所は河口近くで潮の満干の影響のせいかとうろうは流れていかずに漂ってむしろ上流の方へゆらゆら動いているように感じましたが、その分たくさんのとうろうが水面に浮かんでいる状態を眺めることができました。
「とうろう流しミュージックセレモニー」は暗くなってからクライマックスへ向かい二胡や琴などのオリエンタルな調べが特に印象的でした。とうろう流しは終了しイベントの明かりが落とされると、どこからかボートがシャシャ〜と出てきてとうろうを寄せ集めにかかりました。台湾のランタン飛ばしでも週に一回くらい市の職員が山の中へランタンの残骸を回収しているという裏話を聞きましたが、おそらく広島市港湾局あたりの船がとうろうを海へ流さないように回収するのだと思います。
午後9時過ぎてイベントが終了した公園内は暗くなって人もまばらになりましたが、ところどころで平和運動が行われ興奮さめやらない熱気のようなものを感じるのでした。