「雨露」というのは音を立てて降る雨のことをさします。雨の音があって初めて「雨露」といえるのです。Master Wotazumiのファーストアルバム「雨露」はチャプチャプレコードより発売中です。収録曲は「雨露」一曲。楽器は法竹(長管地無し尺八)と雨の音。ちなみにジャケットの写真の撮影はSunday Michiruです。
世界初と言われればそれは嘘ではないと思います。尺八というものの中でさらにアンチューンドの長管はそれを奏でる演奏家自体が世界で万はいないと思います。ニッチな分野であることは明らかでそれは堂々と「世界初」を名乗るべきかと思います。そういった自分にとって最もやりたいことを探って深く掘り起こした結果その世界では第一人者(あるいは五本の指に入る)みたいな形にたどり着くことはあるかと思います。舞踏もそれに近いところがあって、表現活動としてはかなりユニークな分野であるがゆえ、舞踏を主としたアーティストはそのほかの分野の音楽や美術に比べると圧倒的に少数派ですが、その分活動を続けていると、舞踏やそのほかの分野の第一線で活躍する方々と直接関わる機会には恵まれてきたんじゃないかと思います。私は元々美術学生で造形作家を目指して活動していて舞踏に出会いパラレルキャリアを経て舞踏に絞ることにしました。それまでの美術の世界での巨大な権威のようなものを感じてきた私にとって、若手でも自分自身で何かを起こす者にはリスペクトのある舞踏には魅力を感じました。
おそらく誰も作らないであろう法竹と雨の音による即興アルバム「雨露」も「世界初」であり唯一無二のスタイル。雨の音のように過ぎゆくものともいえ、私はたまに稽古で使ったりします。製品情報および購入ページは後日更新予定です。
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地無し延管と呼ばれる尺八の長管(2尺4寸)を使った即興演奏。約60分連続の1曲を収録。
この楽器を使った即興演奏のCDは、おそらく世界初のリリース。
↓↓↓Amazon:「雨露」(ちゃぷちゃぷレコード)