稽古ノヲト/二足歩行と四つ足の間で動物に舞踏を学ぶ。音はビョークだけど

BUTOH
食べる、寝る、耳動かす、カピバラ

稽古の前日に動物をたくさんみたのですが、放し飼いをしている檻の中に人間が入っていくスタイルの動物たちは特にそうなのですが、人間に飽き飽きしているのかものすごーっくおとなしいです。ただ、こちらが凝視しているのを知ってかしらずかたまに躍動したり、あるいは動いていないように見えてソロ〜と形が変わっていたりまるで舞踏さながらです。そういう動物ってずっとみていられるし全然みていて飽きないのです。どうしてそんなにみていられるのかを考えるとなんとなく舞踏のヒントになるように思えました。動物はただ単に自分のことをしているだけで別にそれを誰かに見せようとしているわけではないというのはなんとなくそうなのかなと思えます。ただ自分がそこにいるだけ生きているだけ、シンプルな存在感が凝視を誘うのかな…。特に面白い動物の一つにカンガルーがいました。カンガルーは基本二本足で立ち前足は前に構えています。しかしよく見ると完全に二足ではなく、やたらと太い尾がまるで三本目の足のように体を支えているのです。放し飼いのカンガルーが十数匹特に大きい動きをすることなく前足をあげてじとーっと並んで立っている姿はある意味シュールな光景。しかしながらたまに移動するのですが、移動の際にはいちいちピョンピョン跳ねて移動するので狭い場所は大変そうだな〜難儀なことだな〜と思っていると、躍動的に動く必要がない場合は前足を仕方なく地面に添えて四つ足になり、尾を使って体を前に押し出すようにしてソロ〜と歩いていました。でもカンガルーとしては四つ足は落ち着かない様子。顔が地面に近づきすぎるのが嫌なのかな〜と、どうしてこのように進化してしまったのか、とにかくどれだけ眺めていても飽きない動物の動きがしっかりインプットされました。

ニューヨークで共演したMin Xiao-Fen氏も参加しているアルバム
ビョーク「ヴォルタ」

案の定稽古では手と足の存在が交錯し四肢と直立歩行が入れ替わるようなおどりとなってしまい、まだまだ動物には叶わないと思うけど、足のヘンテコさのようなものは面白かったようです。私が持っている数少ないCDの中からビョークのCDを持っていき曲を選びました。ジャケットも今にしてみると変な動物といったところ。なぜビョークのCDがあるかというと、このアルバムに、ニューヨークで共演させてもらったPUPA(琵琶)の大家Min Xiao-Fen氏が参加しているので、Master WotazumiがCDを持っていってサインをもらったのとあと予備でもう一枚あります。それと実はビョークと少し顔が似ていることが発覚しなんとなく親近性を持ってしまっているのかもしれません。


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OddRoomingにあるのは紙ジャケットの海外版ですが、日本版も発売されています。
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