はじめて旅行でニューヨークを訪れた時、Master Wotazumi(NY 在住)が懇意にしていたPillipさん(御年80くらいと思われる。我々は「Pillip翁」と呼んでおります。)とお会いしたのですが、その後ニューヨークに住むことになり、彼の主宰する「Open Music Ensenble(OME)」なるものに参加させてもらいました。OMEは主に「Music Meditationを通して音楽に触れ皆で交流して感性を交換しあおうよ」といった活動をしていたと思うのですが、主宰する Pillip翁はなんだか日本とかでもそこらへんにいそうなすごく愛すべきキャラクターで、三振かホームランかみたいなところがあって、ものすごく値打ちのあることをやってのけてしまったり、逆に結構しょうもないことになってしまったりして関わるメンバーたちをヒヤヒヤさせたり、しかしなぜか彼の元にあつまるimproviserはセンスのいい即興演奏家であったりして、OMEは地味にすごかったのです。
活動場所はPillip翁のコネというかまぁ、長年やってきているのでそういうツテで結構いい場所で行われている印象です。主な活動場所としては「チベットハウス」や「Insight Maditation Center」など、趣や文化、思想の集うような場所でその稽古というかセッションは行われておりました。まぁいわゆる「禅」とかに興味のありそうな人々を対象としているのかなと一瞬思うのですが、それはニューヨークの多様性を侮ることなかれ。Pillip翁の長年の活動のおかげか、きちんとOMEには即興演奏をガチでやりたいミュージシャンが集ったりするのです。そういった場に舞踏は相性がよかったようで、私の存在は結構初めから受け入れてくれていた感はあります。OMEにはMusic Maditationをセラピーとして提供する事業内容もあるようで、Pillip翁がどこからか仕事を受けて、どこかのスピ系イベントなどに呼ばれることもあり、老舗ホテルの「The Newyorker Hotel」で行われた結構大規模なスピ系イベントでも、その「営業メンバー」として呼んでもらって踊ったことありました。会場の椅子を飛び移ってやりたい放題に踊りましたが、若干その姿が「巫女的」だったのか、癒しを求める方々に大変ご好評いただきました。スピリチュアルの価値観が割とオープンなもので日本とはだいぶ違うなという印象でした。
Pillip翁とはその後も長い付き合いとなるのですが、彼の最大の功績は何と言っても、OMEのセッションにたまたまきていたヴォーカリストのAndrea Wolperと知り合えたということだったのではないかと思います。その日のセッションで踊っている私を見てアンドレアはいたく感動してくれてその後、おつきあいをさせてもらうこととなったのです。その日なぜアンドレアがきてくれたのかは今でも謎なのですが、Pillip翁にはそういうホームランがたまにあるので、本当に愛すべき翁なのです。※ちなみに彼は楽器の演奏はできませんが唯一できるのがドラ(qong)だということです。
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Music Meditationやヨガなどで瞑想時に用いられる法具。少し変わったお花の柄です。
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