森の稽古@アートスペーステトラ/異種舞踏稽古3回目/とまっていてもすごく動いている

BUTOH

9月に入り、陽の差し込み方の角度の違いに秋の気配を感じる週末「アートスペーステトラ」での「森の稽古」を行いました。毎回稽古に行く際にはアップがてら歩いていきます。コロナ禍以降意識してたくさん歩くようにしていて買い物もすべて徒歩でこなしてきたので天神の先の中洲川端という場所のはずれにあるテトラも十分徒歩圏内です。だいたい35分〜40分くらいでしょうか?真夏だったらシンドイのでしょうが、だいぶ涼しくなってきたのでへっちゃらです。
ところがさらに上手がいるもので、よしおと今日初めて参加のメンバーは「藤崎」という場所から歩いてきたと軽く言ってのけ、それは実に私が歩いた距離の2倍くらいで、私はここまで歩いてきたことを頑張ったかのように少しでも思った自分を静かに恥じました。

まずは床の掃除。雑巾掛けからはじめる

繰り返しますが森の稽古はまずは床の掃除から始めます。というのもこの会場は普段は土足で使うことがデフォルトとなっていて、舞踏の稽古は裸足で行うことがデフォルトとなっているのでその差を埋める行為として裸足で思う存分のことができるように床全体を雑巾掛けするのです。これは私が駆け出しの頃近所の公民館の会議室を借りて稽古をしていた時から行っていたことなので至極自然な流れなのです。この作業により床に実際に手を触れることができるので床の硬さやおどる場をつくる気持ちを高めることができるような気がしています。また最近では滅多に雑巾がけをすることもなくなったかと思うので、ある意味非日常的な動作になりつつあって普段しないような姿勢をとることができるのも身体を使っている感じがして気に入っています。徹底的に掃除をしてテトラの運営メンバーであるCapture主宰の中村勇治氏のお立会いのもと稽古を開始します。

今日は初めてのメンバーがいるので今一度稽古の流れの確認をします。
森の稽古は私が東京で参加していた国立稽古をベースとしており
初の一時間は各個々が自分の身体やたたづまいや在りようを探る作業、誰も何もしめさないし、ひたすら自分で考える。最後の一時間をその時の参加人数で割り(ひとり15分〜20分)じゃんけんで順番を決めておどる。音楽は観る側の参加者が即興でオペレートする。“という流れにしたいと思っておりますが、さすがにまだ前半の何ない1時間は厳しいかなと思うのでとりあえず足腰のストレッチは一緒に行い、残りの20分ほどを各々の瞑想の時間としています。

じゃんけんによる順番決めでおどる

時間が来たのでおもむろに集まりじゃんけんでおどる順番を決めます。本日はおどりが3人、中村さんが音で参加なので一人ひとりのソロの時間を約15分ずつと最後に全員参加による出入り自由の即興を15分という流れとしました。十分に身体を使い歩き続けてきたメンバー一同、歩いている間は常に動いていておどっている間はしっかりと止まることができるけど、かといって何も動いていないわけでない何か自身の中で空間との関わりや自身の在りようへの問いかけや自身の中の独自な時間軸といったものが発動していて、止まっているけど動いているような状態なのかもしれないと夢想するのでした。

人数が変わると立体感も増すのかなと思う
汎用性人型決戦兵器零号機を彷彿とさせる

稽古の後にはその場で雑談をさせてもらっています。がっつり感想を述べるとかいうわけでもないですが、自然に出た意見を共有できたらいいのかなと思います。淡々とフラットでニュートラルな、でも何かを抱えていて身体表現によって模索を重ねる、そんな稽古にしたいなと思います。

前回の森の稽古はこちら
→森の稽古@アートスペーステトラ/異種舞踏稽古はじめました/無機質な空間で困る経験を刻む
→森の稽古@アートスペーステトラ/異種舞踏稽古2回目/それぞれが「場」との関わりを考える

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