これは勤め先の話、近頃タフな案件があり厳しかったのですが、その合間に突如「DM」の案件を依頼されてお受けしたものの、ややこしい主業務に精神が支配されていてどう考えてもすぐには出てこないなと悟りました。そのDM案件は特に何も指示はなく提案的なものなのでゼロベースで考えなくてはならず、せっかく営業をかけていただいた大事な案件であるので期待に応えて今後につなげたいという思いもあります。2021年7月は五輪の影響か祝日が例年と変更されていて突然4連休ができてしまったものですからそのほかの案件の提出期限が連休前をめがけて集まってしまった結果、明らかにスクランブル状態が迫りつつありました。
切羽詰まった時のデザインアイディア出しをどうする?
週末にはちゃっかり稽古やライブがあったりして、その際には会社の仕事をいったん解き放って集中したく、不安を持ち越さないように「大丈夫だ」という目処を自分で立てる必要があります。いわゆる保険のようなものですね。全く何も思いつかない状態で週末に突入してしまい、土曜日はライブの出演があったのでとても疲れていたのですが、なんとか日曜日に「困った時のジュンク堂」へ繰り出しました。
時間に余裕がある場合は業務時間内にprintestなどのwebサイトでネタを探すことが多いですが、今回は確実にヒントを得たいので「本屋」しかも本気の「ジュンク堂」へ。福岡天神のジュンク堂は九州最大級の規模を誇りデザイン分野もかなり充実していて何か本気で情報を探す時に頼りになる存在です。ただ、かつての巨大店舗はMMTビルディング閉館に伴い閉店、規模を縮小して天神西通りに移転しております。3階芸術関連コーナーの奥の壁沿いの隅の方にデザインコーナーはひっそりと追いやられており、以前と比べるとだいぶ減ったなぁという印象です。しかしそんな隅の方でも物色をしに訪れるお客さんは割といて狭い通路をウロウロ。デザインアイディアのヒントをつかむために作例集を手に取りますが、なかなかハマる本がなくて苦戦しました。その棚の中で若干いけそうかなと思うペラ一面の作例集がありそちらをペラペラ目に焼き付ける程度にとどめました。
思ったような収穫がなかったのでもやもやしつつもダメ元で帰りに図書館に寄ってみることにしました。OddRoomのすぐそばにある図書館は分館なので規模は大きくなく特にデザイン関連の作例集は今まで出会ったことがなくはっきり言って全く期待していません。wordpressやSNSなどwebスキルのマニュアルとかはまぁまぁ置いてあるのですが、デザインコーナーの「グラフィックデザイン」コーナーに並んでいるのはアール・デコとか切り絵とかタイポグラフィーの豪華本とか、いわゆる古典的などちらかという学術やアートの歴史の研究書のようなもので求めているものとは全く違うのです。それでもウロウロして別の棚の「商業」から「広告」のコーナーをあきらめ半分でみておりますと…。
ジュンク堂で唯一手に取った本が図書館の棚に!
その時私は奇跡が起きたのではないかと思いました。広告コーナーのコピーとか広告論とか若干古めな本が並ぶ中、一冊だけ明らかに新し目な本が。なんとそれは先ほどジュンク堂で唯一役に立ちそうだと思って手に取った本そのものだったのです。もうこうなってしまうとデザインが決まる決まらないの問題ではありません。何かが舞い降りてきた気分に浸って、ほくほくとその本を携え完全勝利を感じました。(まだ何もデザインは決まっておりませんが)こうやって何か持ってるな〜と感じることで「大丈夫」だと、不安を払拭することができて精神的な力を得ているので、その週明けは実際デザインを考えるどころじゃないくらいにほかの業務が厳しかったのですがそれでもなんとか無事にDMのデザインの方も提出することができました。
【本でデザイン独学のススメ】
→本でデザイン独学のススメ/WordPress未経験でも本屋さんで吟味し選んだ本でサイトを開設
→本でデザイン独学のススメ/コスパ最強:図書館もうまく利用するべし@TSUTAYA運営武雄市図書館
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この本のおかげでなんとか切羽詰まった際のデザイン案を提出することができました。
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