I Love BUTOH, 神山貞次郎写真集をみると思い出す/神山さんと巡るニューヨークぶらり散歩

BUTOH
装丁やフライヤーのデザインも素晴らしい

2013年末に急逝した神山貞次郎氏はかなり舞踏界隈の間で愛されていたと思われ、すぐに写真集を作る話が出て素晴らしい写真集「神山貞次郎写真集 I Love BUTOH」(現代書館刊)が発行されました。Roomin’ もわずかながら掲載していただいたので謹呈をおくっていただき手元に置いています。失礼ながら私が初めて神山さんと関わったのは北辰舞踏大竹宥熈氏のもと、初めて舞踏を踊り始めて初舞台の照明をしていただいていたので、当初あまり写真家というイメージがなかったりしたものなのですが、笠井さんの空を飛ぶ写真が神山さん撮影だったと知りました。でももはや「写真」という枠にとどまらない神山さんは舞踏世界のぴったりとした隣そのものな感じでした。

2012年私がニューヨークにいた頃、それまでほとんど連絡を取ることのなかった神山さんからメッセンジャーで連絡をいただきました。どういうわけか私事でなんとニューヨークに滞在しているという連絡をくださったのでした。ヲヲ〜〜〜〜。なんと!それでは是非会いましょうと、とりあえず「Apple Store」で待ち合わせをしようということになり…。当時私はApple製品は使っていなくてあまり詳しくなかったのですが何軒かあるApple StoreのうちのSOHO店なのかな〜みたいな感じで、なんとか落ち合うことができました。そこからなんとなくEast Villegeの方の老舗のビール処「McSorley’s Old Ale House」へ。こちらは一回の注文6ドルくらいで2杯のビールが出てくるスタイルで確か濃いのが選べるんだったかな?すごく歴史のあるお店なのですが、気軽に一杯だけ(2杯だけど)とか飲むことができるニューヨークでは貴重なお店です。ゴッドマウンテン神山さんもかなり気に入ってくれた模様。すると横の席にいた日本人の方に話しかけられました。なんでも現地在住のニューヨーカーらしいのですが、彼らは神山さんに「あなたが一番ここに住んでいそうね」とおっしゃったくらい彼はおしゃれなこの街に馴染んでいました。

そこからお店を出てEast Villegeの風景なんかをパチリパチリとカメラに収めながら歩いていって、このビルおしゃれだねとかそんな話をしつつ、いい感じに日が暮れてまいりました。そのとき我々はあまり舞踏の話はしなかったんじゃないかと思いますが、とにかくおしゃれな空間にとけ込むゴッドマウンテン神山さんはどこまでも自然でした。そしてEast Villegeの適当なお店に入ってワインを飲んだのですが、焼酎でも日本酒でもなくてもよく似合っている神山さんを初対面のMaster Wotazumiも随分とカッコイイと思ったようです。

2012年秋、ニューヨークイーストビレッジにて

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笠井叡氏をはじめそうそうたる舞踏家たちが刻まれた舞踏の歴史を感じる写真集でもある
↓↓↓Amazon: I Love BUTOH!―神山貞次郎写真集

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