ニューヨーク/住所は通りの名前とOddとEvenの法則:Google Mapなしでどこにでもいける

NEW YORK

「OddRooming」というネーミングには「Odd」(奇妙な)と「Rooming」(ルームメイト)を合わせたものがベースになっているのですが、この「Odd」という言葉には英語で「奇妙な」の意味のほかに「奇数」という意味もあります。そう「偶数」「奇数」の「奇数」のことです。「奇」という文字が入っているということで非常に面白い言葉だと思っているのですが、「奇数」は「Odd」、そして偶数は「Even」といいます。

Google Mapなしでも大丈夫。ニューヨークの住所システム

私が初めてニューヨークにいた頃はガラケーしか所有しておらずGoogle Mapに頼ることなくライブの会場や稽古をする会場までたどりついておりましたが、それにはそんなに苦労はしなかったと記憶しております。その理由はニューヨーク市の非常にわかりやすい住所表記システムにあったのではないかと今にして思います。(ニューヨーク市だけでなくアメリカ合衆国に言えることなのかもしれませんが…。)まずニューヨークのすべての道路には何かしらの名前がついていて地図には必ずその道の名前が表記されていますし(サブウェイマップにも主要道路の名前は併記してある)何なら地下鉄の駅名が通りの名前になっていることもしばしばです。その道の名前も道路の規模によって、大きい何車線もありそうな並木通りは「Blvd」(ブルバード)、有名な5th アベニューなどのように南北を貫く大通りは「Ave.」(アヴェニュー)、そしてその他の縦横無尽に走る通りのほとんどは「Street」(ストリート)と名付けられていますが「Street」は42nd Streetなどのようなメイン幹線道路から住宅街の細い路地に至るまで規模は様々。でも本当にすべての道に名前がつけられていてその通りの入り口には必ず道の名前を表示したサインがあります。非常に絵になる光景ともなり得るこの看板ですが、これがないと困るだろうなと思えるくらい、なくてはならない表示なのです。

このサインのおかげでどこにでもたどり着ける

こうして最悪地図を持っていなくても地下鉄の出口にある地図には通りの名前が細かく記載してありますし、その通りにたどり着いてさえしまえば、看板がその通りを示してくれます。で、その通りにたどり着いてからは通りの入り口から向かって左にOddつまり奇数の地番、右にEven偶数の地番が並んでおり住所に記載してる数字を探すだけでその場所にたどり着いてしまうのです。しかも雑居ビルやアパートメントなら大体建物にその住所の地番が金属製の数字レリーフなどで示してあります。最初は場所を探す際このOddとEvenの法則のことを知らなかったのですが、Master Wotazumiが教えてくれた時に静かに感動したのを覚えています。ちなみにOddが「奇数」で、Evenが「偶数」であるということもその時に知りましたが、「奇妙な」という意味の「odd」は以前から知っていました。なぜならニューヨークで世話になっていた「Pillip翁」というちょっと変わった人の(→ニューヨークMusic Meditation/Pillip翁主催のOpen Music Ensembleが地味にすごい)メールアドレスに「odd」が入っていて明らかに変だったので「odd」が「奇妙な」という図式が彼を通して完全に刷り込まれたのでした。でもその響きが気に入って、結局は自分のユニット名の一部として使うに至るわけですが…。

こういった住宅街だと通りに面して左側の住所がOdd、右側がEvenだったりする
マンハッタンを東西に貫く42nd Streetにそって太陽が沈む「マンハッタンヘンジ」は年に一度見られるか見られないかのレア度。

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