海の森の稽古のおどりについての続編です。→海の森の舞踏稽古/地産地消のおどり・この地ででしかできないことをする:動画&写真:前編
ジャンケンで決めた順番通りに次はShoneの番。この日は暑くも無く寒くもなく本当に気候によるストレスのないまるでこの大気に同化しても差し支えないくらいの快適な気候だったのですが、彼はどうやら「なるべく普段着」でおどりたいようでした。ざっくりとした生成りのニットとジーパンといういでたちは、なかなか普段の稽古では「チャレンジング」(難題)だと思うのですがそういうおどりもしてみたいという意志をなんでも持ち寄ってOKな森の稽古です。
おそらく彼にとってこういった野外で稽古としておどることは初めての経験で、試し試しに決して答えのないことではあるが何かに挑んで味わっているような経験をしているように思いました。稽古を継続するなかでこの問いをどのように反芻するか、あるいはしないのかを捏ねくり回して今後練っていくのでしょう。そういう感性を持っているのかなぁと思います。
そしてジャンケンに勝ったRoomin’が3番目。その日の天気の良さに持参してきていた日傘を手に波打ち際へいでました。私自身野外でおどるのは久しぶりでじっくり時間を使ってしまいました。おどっている間は瞑想に近い状態になれたらいいなと思っているのですが、途中で突然生き物の気配を感じてはっと気づくと、お散歩途中の犬が飼い主さんと一緒に通り過ぎていくのが視界に入りました。立ち会ったふたりによるとこの犬と飼い主さんは向こうからやってきて私に気づきだいぶ立ち止まってみていたとのことでした。その様子が大変面白かったらしくおどりそのものどうこうより、そういった何かのハプニング的な出逢いを生み出す要素が野外にはあり、またそれを生み出すのもからだの状態とのつながりひとつで変わっていくものであると再確認したのでした。
「海の森の稽古」をしてみて、海の存在の大きさが前面に出てしまう感も否めないので、次回の野外稽古は文字通り「森の稽古」、近所にある小さな山(のような公園)でしてみようと考えております。
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