森の生活的おどり観/ガラス玉遊戯という心の遊びは「自然と精神の間の生命の振動」である

BUTOH

舞踏靑龍會」のアトリエ公演(→アトリエ公演についてはこちら)に近年は年初めの2月の会に出させていただいております。毎年その年を象徴するような新作を作りたいと思っていて、2020年は「ガラス玉遊戯」をタイトルにしました。「ガラス玉遊戯」といえば「車輪の下」などで名高いヘルマン・ヘッセの著作なのですが、何気にヘッセのノーベル文学書の受賞は「ガラス玉遊戯」によるものです。その割にはマイナーな著書のような印象が…、私自身は文学には疎い方で、ただ感性というかこのタイトルの響きはかなり好きでした。東京・国立には昔から「ガラス玉遊戯」という名前のカフェバーがあって、舞踏とも割と関わりのある大切な場所であったのですが、そのお店の名前として記憶していましたし、ヘッセの「ガラス玉遊戯」は「ガラス玉演戯」とも訳されますが、断然遊戯派です。

絶版となっている角川文庫版「ガラス玉遊戯」ゴールドの装丁が美しい

OddRooming 文学担当 Master Wotazumiによるとつまりは音楽は瞑想だというが綴られているらしいのですが、いつの間にかOddRooming家にガラス玉遊戯(角川文庫版)が入荷されていたので私もページをめくってみたのです…が、どうも文字が小さくでまだ1ページくらいしか読めていません。そのかわり、文庫のカバーの袖にものすごく価値のあるフレーズがありました。

ガラス玉遊戯の述べる「いのちとカタチ」

自然と精神の間の生命の振動。これはまさに我々の考えるいのちとカタチそのものを体現した素晴らしいフレーズです。はっきりいって私はこのフレーズだけでも十分なくらいです。そしてOddRooming作のガラス玉遊戯初演は「言葉」と「音楽」と「即興」と「おどり(からだもしくはカタチ)」を盛り込んで、私の大好きなボヘミアンラプソディー(by Queen)をモチーフにガリレオガリレオ言って所狭しと躍動いたしました。その後コロナ禍によりライブなどでの上演の機会がないのですが、また機会があればブラッシュアップさせていきたい作品です。


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様々な翻訳版が発刊されていますが、角川文庫版も中古で入手可能です。
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