海の森の舞踏稽古/地産地消のおどり・この地ででしかできないことをする:動画&写真:前編

BUTOH

前回お伝えした通り→森の稽古始動/海での舞踏野外稽古で「そこにいること」と「みられること」を考える
春の海で第一回「森の稽古」を始動しました。今回参加のよしお、Shone Undersonは写真や映像文化の研究や創作をしてきているのでビジュアル(映像や静止画)に世界観やストーリーを落とし込むのがすごくうまいです。今回の稽古ではそれぞれがおどる番以外は動画とスティールを持ち回りでやってみたのですが、すごくセンスがいい動画や写真を皆たくさん撮ってくれました。私はどちらかというと写真や動画よりは照明なんかをしていると一緒に踊っている気持ちになるくらいのめり込んでしまうのですが、彼らはおどりよりキャリアがあるそれぞれの得意分野である撮影や絵づくりなどを通して、リラックスした気持ちでより彼ららしくおどりをみているような気がしました。一方私はファインダーを通してしまうとおどりが見づらくなってしまい動画を撮っても本当に記録というかなんなら覗かずに固定とかで済ませたい方で、今回みんなで撮った動画や写真の中でも私の撮った定点動画が圧倒的に面白くないです。まぁでもあまりビジュアルが良すぎるとそれに頼ったおどりに満足してしまう危険性もあったりします。ただでさえ海は絵になる場所なので、稽古のためにあえて絵にならないくらいの画角も必要だと思っていたりもします。

海と戯れるよしお (video by Shone)

森の稽古のルールに従ってまずはおどる順番を決めるジャンケンをしたところ、よしおからおどることになりました。迷うことなく波打ち際に近づきチャプチャプと海に戯れるよしお。彼女の楽曲には海の曲もあるなど、海はよしおにとってかなり重要なモチーフだったことを思い出しました。Roomin’がジャケットのデザインをさせてもらったよしおのアルバム「花の冠」に寄せてライナーノーツを舞踏靑龍會の原田さんに書いていただいたのですが、その中に「(中略)あたかも罪を贖(あがな)うかのようによしおは、この真珠を素足のまま遠い海から運んで来た。」という大好きな一節があり、海と戯れおどりともいっても言わなくてもどっちでもいいようなよしおのアクションはまさにその原田さんの文章のよしおを体現したように思えて、私はよしおがこの海のどこかから何かを裸足で運んできた光景が確かにみえたのです。海に戯れるよしおは強い波が来たら流されて遠くへ行ってしまいそうなくらい儚げで危うさもあったのですが、そうやって波打ち際に浸る姿はどこか原点に帰還しているような感じもあったように思えるのです。


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