ニューヨークのマンハッタンのど真ん中を貫く5th Avenue(五番街)はティファニー本店やトランプタワーをはじめ数々の有名ブランドの旗艦店や高級店や名所、お土産ショップなどがひしめく目抜き通りですが、その5th Avenueのエンパイアステートビルディングにほど近いかなり目立った場所に堂々と位置しているのは性をテーマとしたアートの殿堂・Museum of Sexです。私がエンパイアステートの63階にある語学学校に通っていた時にはよくこの前を通りかかりましたが、いつもディスプレイはクールでおしゃれ、観光客も多くてトレンド感すら感じさせます。2018年にニューヨークに訪れた際にこちらの美術館で「アラーキー」こと荒木経惟氏の大規模な企画展を行なっていたのでOddRooming一行でみに行きました。
アラーキーについては今更語ることもないくらい皆さんご存知かと思うのですが、Roomin’は昔々東京の現美(東京都現代美術館)で行われた展覧会のレセプションに潜り込み、アラーキーにサインをいただいた過去があります。その時の展覧会はかなり大規模な回顧展のようなもので、会場もかなりの面積だったしものすごく見応えのあるものでした。この度のニューヨークでの展覧会は流石に現美ほどの点数ではありませんが、アラーキーが関わった各分野の著名アーティストの談話や記録映像などで構成されている点が興味深く、キュレーションの特徴が表れている気がしました。また写真集や関連書籍がかなり古いものから現代に至るまで大量に集められており、その表紙の並んだ様子をみていると昭和から平成の日本の近歴史の熱気が感じられ、そういった現在はなかなかお目にかかれなくなった時代感をニューヨークで感じるという不思議な感覚に浸たったり。
そしてミュージシャンの「ビョーク」がアラーキーについて語っている映像に差しかかり、そのコーナーで一同ヲののきました。本当にたまたまなのかもしれませんが、この時にその映像で話していたビョークの髪型や服装や体型やトータルな雰囲気が、わたくしRoomin’にそっくりで、この時OddRoomingは「Roomin’はビョークに似ている」ということに初めて気がついてしまったのです。そんなことは今まで夢にも思ったことはなかったのですが、Master Wotazumiも一目見てヲののいたと後に告白していました。確かにビョークは北欧出身のわりにはアジア的な要素もある顔立ちはしていると思うのですが、今まで日本人の誰かに似ていると言われたことのない私がまさかのビョークに似ていたなんて…。これはすごい発見でした。
さらにそういった様々なアーティストとの関わりを紹介するなかに、明らかに暗黒舞踏っぽいものがチラチラみえたので、すぐ反応してしまったのですが、大駱駝艦の麿赤兒氏とお弟子さんたちとアラーキーによるフォトセッションの様子を記録した映像が展示されておりました。これはおそらく日本の美術館では展示されることはあまりないんじゃないかな〜と思うのですが、海外ではむしろ舞踏に対する興味や関心が高く、このニューヨークの地の最も中心にあるクールな美術館で舞踏の映像が展示されていることには勝手ながらに誇りを感じてしまうRoomin’なのでありました。
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海外での評価も高い荒木経惟氏はニューヨークでも大人気。海外向けに過去作品が万遍なく掲載された一冊。
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