ニューヨークでの初めてのパフォーマンスBushwick Open Studiosでおどったあと、それを観に来てくれた白石さんから連絡をいただきました。その会場のJefferson Street界隈(Lライン)は即興やらなんやらとにかくアーティストの集まる地なのですが、白石さんと共演したりするミュージシャン(ていうかアーティスト)のCammisaという人から、「おどっていた私の噂を聞き、一緒にセッションしてみたい」というオファーがあったということで…。それでよくわからないけど、白石さんからのお話なら信頼おけるだろうと、先日のBushwick Open Studios以来となるJefferson Street駅へ再び降りたったのです。そして白石さんに連れられて人気のないビルの屋上へ、そこにいたのがCammisa、若くて美人な、でも物事をズケズケ言いそうな小気味良い印象の女の子でした。Cammisaはその当時は、10本ほどの木の筒にエアコンプレッサで空気を吹き込むことで音を出すたいそう大掛かりで素敵なオルガンを演奏することを行っていて、私のおどりに大変興味を持てくれたとのことで、白石さんと3人でセッションをすることになりました。白石さんのカナギリ音とCammisaの重低音を屋外のRooftopでこの夜更けに奏でることの出来る、つくづくアーティストフレンドリーなJefferson界隈のようです。
ここはBrooklynなので対岸のManhattanのエンパイヤステートビルディングがきれいに見えていたりしてそのRooftopの突端の暗闇でぷフォる白石さんの音がのびのびとして、以前地下鉄で聞いた音とだいぶお印象が違う気がしました。なんだかものすごく気持ちようさそうにしているのを感じます。Cammisaの空気でできた低音とのバランスもなかなかおもしろい、そこへ私はどうやって絡んでいくかと思えば、開始5分でニューヨーク名物の突然の天気変更に見舞われてしまい続行不可能に、Cammisaの手下(?)みたいなお手伝いの子達が大慌てで片付け撤収モードに。私はまだなんもしていなかったのですが…。しかしこの3人のセッションはこれだけでは終わらず、しばらく続くことになるのです。
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かつて灰野敬二氏と「不失者」を組んでいた白石さんのSaxは演奏という概念を超越しています。
白石さんがニューヨークの地下鉄で演奏した即興演奏を収録した伝説的CD
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