稽古ノヲト「嵐か、丘」上演・本番のあとほど稽古をしたくなる

BUTOH

激しくおどっても筋肉痛はゼロ。ただし精魂は相当疲労

先週2021年2月28日に舞踏靑龍會のアトリエ連続公演がありOddRoomingは「嵐か、丘」を上演させていただきました。時節柄気を遣うことの多い中限られた人数でスタッフをしてくれた原田伸雄氏をはじめとするメンバーの皆さん、この状況の中を乗り越えてご来場いただいた方々に御礼申し上げます。最近めっきり飲む機会が減っているせいか以前に比べると相当お酒にも弱くなってきていて本番のあとはすぐにへばってしまい翌日からの日常生活(会社)がかなりしんどかったです。特に本番のあとってその音楽などが頭の中をガンガン駆け巡りかなりの興奮状態が続くので変な夢を見てしまったり覚醒状態が続いて日々チカチカする感じなのですが、不思議とこれだけ精気を使い果たして疲労しているにも関わらず体の筋肉周りはいたって正常。ちっとも痛くありません。結構今回の公演では脚立を後ろ手に設置してその上に登るなど体を使った展開が多く普段使っていない筋肉を絶対酷使しているはずなのですが、今回は本当にどこも痛くならなかったのでなにやら「フォース」(by スターウォーズ)を使ったんではないかと少し悦に入ったりしています。(まるで「エピソード8」の終盤でルーク・スカイウォーカーが自分の魂だけを使って遠方の敵と戦いそのあと果てた時のような気分に浸ってみたり。)

嵐か、丘 (photo by Ichizo)

それで一週間をなんとかこなして週末を迎え落ち着いてきたら、今度はおどりたい音楽がむくむく湧いてきました。私は休日は専らNHK FM第二を聞いていますが、こちらの音楽はなかなか心地よく前衛的なクラシックなどもよくかかるので、たまに「あ、これでおどりたいな」というきっかけに出会うことができます。その流れでクラシックを使っておどりたくなり、最初はストラヴィンスキーの「火の鳥」のあのくどいフィナーレが気になっておどってみたいと思ったのですがいざ全編聞いてみるとちとピンとこず、くどさで負けていないムソルグスキーの「展覧会の絵」をキエフの大門までおどってみたいと前々から思っていたのでそちらを使ってみることにしました。
プロローグもフィナーレも誰もが知っている旋律でこういう曲のイメージが固まっているものに抗って踊ることは非常に難しいです。まぁでも稽古なので実験あるのみ、特に公演の時は音響とかをかなり考えてつくるのでその分反動で公演の後にこういう思いつきのことに挑戦したい欲が増すのかもしれません。
舞踏靑龍會は先週アトリエ公演が終わったばかりで稽古にはそんなに人は来ていないかと勝手に思っていたのですが、またすぐ北九州で行なっている舞踏靑龍會の「小倉教場」の公演が迫ってきており大勢の参加者のおどりを見ることができて楽しませてもらいました。

嵐か、丘 (photo by Ichizo)
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