ニューヨーク/酒呑童子@RESOBOXのレビューを書いてくれた先生の舞踏愛がすごい

NEW YORK

OddRoomingのニューヨークの活動ではかなりお世話になっているギャラリーRESOBOXで2014年に滞在中に、書の展覧会の会期中に「酒呑童子」というタイトルでイベントをさせていただいたのですが、その際には当時すごく私のおどりを気に入ってくれて様々なライブの設定をしてくれたGianにお声がけして彼にシタールを演奏してもらうことになりました。
→ニューヨーク/RESOBOX展覧会コラボ企画で酒呑童子セッション・酒好き鬼の御伽草子

ほどなくして、その際にみにきてくれた大学で教鞭をとる「舞踏大好き」のGeorge Tsouris氏がwebにレビューを書いてくれたとRESOBOXの池澤氏からご連絡をいただきました。George Tsouris氏はもともとRESOBOXのお客さんで舞踏好きであったので当日池澤氏が呼んでくれたのだと思います。ライブをみたTsourisさんは大興奮で上演後いろんなお話をさせていただいたのですが、レビューまで書いてくださって、内容もなかなか興味深いので(英語なので全てを理解することはできないのですが)一部抜粋させていただきます。
→George Tsouris氏のレビュー「Spirit’s Escape」(RESOBOXサイト)

Spirit’s Escape
I am always curious to see new butoh performances. About 55 years after Hijikata Tatsumi and Ohno Kazuo performed their 1959 interpretation of Mishima Yukio’s novel Kinjiki (translated as Forbidden Colors in English), not only has the butoh form evolved, but so many other dancers take butoh elements, and incorporate and synthesize with other forms into their own unique styles that it would not surprise me if Tatsumi were alive today (he died in 1986), he would not recognize the form he created. It was therefore a pleasure to see Michiru Inoue’s butoh performance Microscopic Journey: Shuten-doji on Friday July 25th at Resobox, accompanied by KenYa Kawaguchi playing the jinashi–nobe–shakuhachi and Gian Luigi Diana who played both sitar and laptop computer.

これを読むだけでもかなり英語の勉強になりますね〜まさにこれぞモチベーション。「Sprit」とか「unique style」とか出てくると嬉しくなりますね。私が舞踏について乏しい英語スキルで伝えようとする際によく出てくる語彙なものですから、自分の語彙チョイスもあながち間違っていないのかなと勇気が出ます。

By now the spirits were making a more blatant expression of escape when Ms. Inoue climbed upon the gallery window sill, and seemed to long for the outside world, like a bird not aware of how remote the glass actually kept her from the exterior. Members of the audience would not have been out of line if they had moved further from the window out of fear of shattering glass. However, the spirit within must have finally resigned itself to failure as she lowered herself from the window after the long struggle, continuing with her unsteady and arrhythmic convulsions.

終演後も話をする時間もてるのがRESOBOXの魅力

George Tsouris氏の専門はアニメなどの日本文化らしいのですが、とりわけ舞踏への情熱はすごくて大野一雄舞踏研究所でワークショップを受けたこともあるというガチです。以前、アメリカで出版された土方巽の関連本にGPOこと小野塚誠氏の写真が使われたと小野塚さんから聞いたのでGeorge Tsouris氏にも是非にと思って宣伝のつもりでメールしたのですが、「もうその本は既に持っている」と言われたくらいです。

この文章の中では一部形容詞などでわからない語彙があるもののだいたい意味はわかるのですが、もっと理解したいので今度、舞踏靑龍會メンバーのイギリス出身のションにこのレビューをみてもらおうと思います。ションも日本文化に惹かれて文化研究で日本に訪れ研究しておりましたが今はすっかりおどっていて、なんとなくGeorge Tsouris氏と共通項が多いのではないかなと思うので…。

5th AvenueにあるGianの職場のオフィスで酒呑童子の打ち合わせ

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GPOこと小野塚誠氏の写真も掲載されているアメリカで出版された土方巽の書籍
↓↓↓Amazon: Hijikata Tatsumi and Butoh: Dancing in a Pool of Gray Grits (Palgrave Studies in Theatre and Performance History) B. Baird(著)

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