ニューヨーク/歌姫Andrea WolperとついにGigを行うことにwith Carol 自宅稽古からの@I Beam

IMPROVISATION

ニューヨークに行ったばかりの頃に参加したPhilip翁主催のOpen Music Ensenbleで偶然知り合ったヴォーカルのAndrea Wolperとは一度、彼女の自宅でセッションを行ったのですが、その後も連絡などは取り合って関係は続いておりました。(Andreaとの初めての稽古→ニューヨーク/Music meditationで知り合った歌姫Andrea Wolperに誘われて自宅稽古
そして満を辞してAndreaからGigを行いたいという連絡をいただき、彼女の音楽仲間のピアニストのCarolを交えブルックリンのI Beamでの本番の設定をしてくれたのです。それで、普通は即興のライブの時にはだいたい初見でその当日に初めて出会って行うというのがまぁ、ありがちなのですが、真面目なAndreaだからなのか、本番の前にメンバーで一度稽古というかセッションをしようという嬉しい提案をしてくれました。(ちなみに即興の界隈でそのように本番前に稽古を行うというミュージシャンは滅多にいません。)私としてはそれは今まで当たり前のようにしてきた事であったのですごくAndreaに親近性を感じたものです。
稽古はCarolの自宅で行うという連絡をいただき、まぁピアニストだからピアノがあるところでやれたらいいけどでも踊れるような場所なのかなどという私の想像力の乏しさとでもいいましょうか、Carol宅はUpper エリアの結構な高級住宅街に位置するアパートメントの一角にあってお部屋にはデーンとグランドピアノが鎮座しておりまるでギャラリーのような素敵な空間、十分に稽古をし踊るスペースもありました。自分の経験値だけでイメージを測れない想定外の多様性を感じられるのはニューヨークの最大の魅力の一つと言えるのではないかと思います。でもおどりそのものは元々そういった「想定」や「経験値」やらをむしろいつでも逸脱したい気持ちでやっているのでおどりはじめると全てがフラットになるものです。Carolの自宅稽古では小一時間ほど通して、私はおどりをしていなければこんなところに来ることは絶対にないだろうなと思いつつも、おどりをとおしているが故にものすごくリラックスして自然にその場に「いた」感じがしました。

今回AndreaがオーガナイズしてくれたGigの会場は以前Gianとライブを行ったブルックリンにあるI Beamです。(→Gianと行ったI Beamでにライブ)こちらでAndrea(vo.)とCarol(piano)、そしてOddRoomingのMaster Wotazumi(Hotchiku)とRoomin’(butoh)の4人によるセッションとCreative Music StudioでおなじみのKen Filianoによるソロimprovisationというライブを設定してくれました。実はKen FilianoはAndreaの夫で何気に以前Andreaの自宅で稽古をしていた際にもすれ違ったりしていたのですが、まさかその時はのちにKenとこんなに知り合いにあるとは思ってみなかったものでした。

なんだか写真をみてみると改めて感じるのはAndreaとCarolが私の動きを凝視してそこはかとなく尊重しているという様子ですね。おどりがいかに自由に舞えるかということを尊重していることが彼らのまたひとつの表現なのであろうか、というくらいに尊重してもらっている私は、たぶんとても贅沢なことをさせていただいているのだと思います。


[ys_icon name=”volume-2″]

何枚かあるアルバムの中でもAndrea Wolperの代表作とも言える一枚。
↓↓↓Amazon:Andrea Wolper「Small Hours」


タイトルとURLをコピーしました