2014年の年末に行われた長崎のいちぞうさんの個展で踊ってから約半年後、(→長崎に舞踏の息吹を/急遽個展会場でおどることに@INDIES ART CLUB and GALLERY)同じ会場で「舞踏の現場展」を行い、舞踏靑龍會秘蔵の舞踏公演のポスターの展示や、会場でのパフォーマンス、そして原田伸雄氏によるレクチャーを一泊二日で行うために出演者のメンバー(ちえちゃん・マイコちゃん・Roomin’ and Master Wotazumi)と長崎へ訪れました。こちらの会場は長崎の中でも最も便利なエリア・眼鏡橋から至近距離にあり、今回は泊まりだったので、いちぞうさんオススメの中島川沿いにあるゲストハウス「あかり(現在は閉館)」に一同宿をとりました。初日は会場入りしてそのまま本番のパフォーマンスとなっていて、宿にチェックインしてすぐに会場のINDIES ART CLUB and GALLERYへ。眼鏡橋のかかる川沿いの遊歩道を歩いて行けて長崎感がかなりある観光地の真っ只中のようなロケーションでしたね。
会場では、大野一雄さんの公演の大判ポスターをはじめとする数々の舞踏のフライヤーや資料などが無造作に展示されていて、その日は3組の公演が行われ、確か最初に私がおどったかと思います。こちらの会場は長崎の裏通りの中でもなかなか趣のある町家風の造りとなっていて、こちらの外から侵入したのですが、Roomin’がSite specific的にはよく行う登場が思い切りハマりました。通りがかりの地元の若者がかなりイジってくれて、その様子が会場とも共有できたもので、こんなことは滅多にないのですが、私としては忘れがたい登場シーンになったと自負しております。
打ち上げは、地元のいちぞうさんの接待により素敵なお店に連れて行ってもらいましたが、最後の締めで訪れた「リンガーハット本店」が一番印象深いかもしれないです。長崎ちゃんぽんチェーンとしておなじみのリンガーハットですが、本店は24時間営業で、「飲み」にフレンドリー。冷蔵ケースには角打ちのように「アテ」が並んでいて、まだ飲み足りない方も完全に締めたい方も一緒に共存できる素晴らしいお店です。本店限定のメニューもありハーフサイズなどのラインナップも豊富で、まさにユニバーサルフレンドリー。なんだかんだ言って長崎の地元の方も大部分がリンガーハットのちゃんぽんが一番好きだというのも頷けます。おそらく地元民としても自慢のお店ということでいちぞうさんは連れて行きてくれたのだと思いました。かのように楽しい長崎の夜は更け、街の中心地から徒歩で帰れる素敵な立地の宿へ帰路に着いたのでした。(緊急事態宣言中の営業時間につきましては最新情報をご確認ください。)
翌日は原田さんといちぞうさんの対談が予定されていたので我々おどりすと達はリラックスモードで長崎観光をする時間を持つことができました。広島出身のMaster Wotazumiが平和公園に行きたいというので市電で出かけ、北村西望先生作の平和祈念像に対面。そこでどうしても演奏を捧げずにはいられないとばかりにぷフォっておりますと、地元の方が耳を傾けてくださいまして、「涙が出るねぇ」と言ってくださいました。
会場に戻り原田さんといちぞうさんによる充実の対談を経て舞踏靑龍會の長崎遠征はいい感触を得て、またもやこちらへ訪れることになるのですが、それはまた後日に綴ります。