ニューヨーク/英語力がなくてもBushwick Open Studios に公募で申し込んで出場・落書きの壁と舞踏

NEW YORK

2012年春、ニューヨークに来てようやくおどりの稽古ができたのですが、(→白石民夫氏との野外稽古)依然としてパフォーマンスをすることを夢見ておりました。私はとにかく英語を根本的になんとかしたくてニューヨークのエンパイアステートビルディングの63階にある某語学学校に通って一生でこんなに勉強したことがないくらいの必死な学生生活を送っていたのですが、その時の先生に(ハーバード大卒の才女)私がperformance artの一種のようなことをしていると話をしたら先生は「じゃあRoomin’はBushwick Open Studiosを観にいったらいいよ」と教えてくれました。そのイベントはBrooklyn区で行われる同時多発的なアートフェスらしく、何かおどり関連なイベントないかなと探していると、ひとつ気になるイベントにたどり着きました。「Borderline」というタイトルが気になってそのまま読めない英語を読んでいくと、どうやらそのイベントはOpen call つまり「出場者は公募で決める」ものだったのです!そこから辞書(主にWeblio)と格闘しながらなんとか入力フォームを埋めていきました。作品に関してはほぼ完璧なコンセプトやイメージはあるのですが、それを伝える英語力が圧倒的にない!

こ、これはおそらく出演者募集ということなのか…?

どうにかして「submit」をクリックし、しばらく放置していると数日後それらしき団体のトレーシーという人から連絡が!一度下見に来てほしいということで演奏担当のMaster Wotazumiと会場となるLラインのJefferson Street界隈のその事務所へ。今にして思うとこの地域はニューヨークの中でもアーティストの活動が活発な激アツエリアなのですが、当時はあまり知らなかったので壁の落書きがすごいなという印象でした。グラフィティ(落書き)も結構アート化していて荒廃感と程よくミックスされてそれはそれで街の文化となっている感がしました。しかもパフォーマンスの会場は「街」そのもの。「で、Roomin’はどこで踊る?」とトレーシーに聞かれて、一人当たりの持ち時間は最大10分とかたく言われてしまったので、10分か…、最低でも15分あれば体が変わるんだけどな〜と思いつつ、それを守りながらも体をつくれるように開始時間前からおどり始めようと作戦を決めました。

Jefferson Street 駅前のグラフィティが会場になった

パフォーマンス本番。蝉のように街灯によじ登って皆が来るのを待機していると思っていたよりもずっと多くの観客が集まってきてそこから、この街の中を巡るパフォーマンスツアーは始まりました。私は野外で踊るのはとても好きでして日本でも多摩川などでよく野外公演を行なっていたのですが、公なイベントという名の基、街中でしかもニューヨークでおどっているという充実感があらわれていたのか、パフォーマンスは評判がよかったと思います。おどり終わった後も皆で街中を移動しながらパフォーマンスをみて、出演者のメンバーやお客さんに次々と声をかけていただきました。ふと観客の群像の一番遠巻きな立ち位置に白石さんがいるのを発見しました。イベントのことをお知らせしていたので観にきてくださったとのこと。パフォーマンスツアーが終わって打ち上げのルーフトップパーティー。ニューヨークは公共の場でお酒を飲んではいけない法律があるのですが、ルーフトップはプライベートスペースなので打ち上げOKです!

OddRooming パフォーマンス 動画@Bushwick Open Studios(facebook)

私にイベントの情報を教えてくれた学校の先生に「Bushwick Open Studiosに出た」と報告したら、まるでゾンビ映画のゾンビに驚くキャストのような大げさな驚き方でたいそう喜んでくれていました。


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