長崎に舞踏の息吹を/急遽個展会場でおどることに@INDIES ART CLUB and GALLERY

BUTOH

私が九州にきた頃、舞踏靑龍會の原田さんから突然長崎に行かないかとお誘いいただいたことがありました。舞踏靑龍會メンバーのいちぞうさん(長崎ベース)が個展を行なっているとのことで、その日いきなりその会場でおどることになったのです。当時はいちぞうさんが個展をしているということも存じ上げずなんだかピンとこなかったし、とりあえず突発的に対応可能な本番の仕込みはして出かけました。そこらへんは即興の現場を経験しているのでまぁ、イメージはできるのですが…。長崎に到着し会場へ向かうともっとも長崎らしい風景の一つである眼鏡橋が見えました。

観光としても楽しいところですが今日はおどりモード

眼鏡橋からすぐ近くの路地を入ったところにある町家づくりのカフェというかギャラリーがいちぞうさんの個展会場でだったのですが、足を踏み入れると、予想に反して(?)映像を交えたインスタレーションなどが展示されていてかなり熱度の高い作品群が出迎えてくれたのです。過去の作品も含めた展示のようでしたが舞踏靑龍會で踊っている彼しかみていなかったので、この素晴らしい個展の世界は嬉しい誤算で、俄然テンションが上がりました。当日いきなり決まったパフォーマンスだったゆえ集客は厳しいかなと思いましたがそれでもギャラリーのスタッフの子達が看板をつくってくれたりと期待値は受けていたように思います。

パフォーマンスはプロジェクターの映像を用いたメイン作品とのコラボレーションだったかと思います。私はよくいろんなものを破壊しがちなのですが、この日も床の素材に足をめり込ませていたような気がします。すまん…。現場がいい場合はだいたいどんなことをしてもそれなりに成立するものなのですが、とりあえずこの日踊ったあとに、また何回かこの会場と関わらせていただくことになったので、長崎の方にも舞踏に興味を持っていただけたのかな〜と思っております。それよりも何よりも、いちぞうさんのアーティストとしての素晴らしい活動を体感できたことが、一番インパクトがあったことですし、また機会があれば彼の美術作品もみてみたいな〜と密かに願ったりするのでした。(Nov. 2014)

次回の長崎でのパフォーマンスはさらに人数が増えて楽しいものとなったので次回の機会に…。

タイポグラフィーもなかなかセンスが良いいちぞうさん個展のチラシ。
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