ニューヨーク/RESOBOX展覧会コラボ企画で酒呑童子セッション・酒好き鬼の御伽草子

BUTOH

2013年冬のニューヨーク滞在中随分と活動をともにしていたGianは、Rubin Museumで定期的に演奏を行うほど、シタールの演奏にも精通しています。Rubin Museumとはニューヨークマンハッタンにある東洋美術専門の美術館でロビーでのGianのライブはフリーチャージで見ることができました。(→シタールの演奏も行うGian)彼はCreative Music Studioや私なんかと即興のセッションを行うときはLapTopによるreal time samplingというかたちで演奏していることがほとんどで、最初はシタールが結びつかなかったのですが、Rubin Museumにいって聴いてみるとなかなかいい感じではありませんか。今度はぜひシタールの演奏もライブに取り入れてみてもいいんじゃないかな〜と思っていたのです。

そして半年後、2014年の初夏にもニューヨークを訪れることになり、ちょうどその時にRESOBOXで行なっていた書の展覧会「Otogizoshi – BOKUSAI –」の会期中に関連イベントとしてライブを企画させていただきました。前回の訪紐の際にはいろんなコーディネートをしてもらってお世話になったGianには真っ先にお声がけをし、しかも会場は書の展示があってオリエンタリズムの雰囲気を出してもいいかなと思ったのでシタールの演奏も打診したところ、快諾してくれました。この展覧会の「御伽草子」というコンセプトに触発され、「酒呑童子」という鬼の伝説をコンセプトタイトルにして、妖怪のような鬼のような得体の知れない化け物の存在感を出せればいいな〜と思いつつ、プロモーション用のビジュアルを作成すると、例によってRESOBOXの池澤さんがいい感じにサイトに掲載してくれました。
→Microscopic Journey : Shuten-dojiイベントページ(RESOBOX webサイト)

このGianの写真はRubin Museum出演用のアー写です

この時のライブにはRESOBOXが声をかけてくれた大学の先生をしているGeorge Tsouris氏が観に来てくれたのですが、彼は筋金入りの舞踏好き。日本にも訪れ、大野一雄舞踏研究所のワークショップにも参加したことがあるとのことで、この舞台を観て大変興奮してくださっていました。(なんかおどっている最中から最前列でやたらとガッツポーズを取るお客さんがいるなぁとは思っていたのですが…。小声で「Yes!」とかいいながら。)終演後も舞踏の話をたくさんすることができてなんだか思いかけず手応えを得たイベントでした。そして、私は気がついたらそのやりとりを英語でできるようになるくらい、英語によるコミュニケーションができるようになっていて、そのことに「成長したものよのう」とひとりほくそ笑むのでした。

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