クリエイティブの仕事の中には様々なものがありますがそのひとつに「ネーミング」という仕事があります。まぁ色々な候補を出してそれにコンセプトを併記して提案するといった感じになるかと思いますが、実務ではそれ専門ではないので滅多に入ってこない仕事で、あんまり経験がないのです。でももともとネーミングなんてものは、それを起こした者の思いで自然と湧き上がってくるのではないかとも思っています。それはある日突然思いついて、つかっていくうちに後付けで育って価値化されて行くんじゃないのかなと思っていたのです。
ところでわたし自身の「ネーミング」についてはソロ舞踏シリーズ「おどりすと」というものを名乗った時は、故・首くくりたく象さんに「おどりすと」の名前を「これはいい」と褒めてくださったのを覚えています。もちろんその時は「ネーミング」をしようとして名付けたわけではないわけで、やりたい人がやりたいことをやろうと思う際にネーミングなんてものは自然と付いてくるものではないかと思っています。とはいえ、ネーミングというものはビジュアルの世界観をつくるフライヤーづくりと同じように自分のおどりに興味を持ってもらったりするのに結構大事だと思うのです。
私の考えるベストオブネーミング
そういう意味で私が「ベストオブネーミング」だと思うのは、高砂舞踏共同組合が発行している舞踏関連の季刊誌である「踊りたいムズ」です!!まず高砂舞踏共同組合とは、兵庫県高砂市に拠点を置く舞踏協同組合です。そちらを主宰されているきよこさんが旗振り役となってもっか絶賛発行中の季刊誌「踊りたいムズ」は実に発行12号目を迎えようとしているところです。私が初めてきよこさんにお会いしたのは舞踏靑龍會に来てくださってのことなのですが、その時わたしはいつもの感じでおどりについて正直に何か申し上げたと思うんですね。(今は滅多にしませんが)逆にそういうことが印象に残ることもあるのか、きよこさんはそのあとにご自分が発行されている「踊りたいムズ」をわざわざわたしに送ってくださいました。その時に手にした冊子の名前をみて、わたしは今までこんなにいい名前に出会ったことがないと嫉妬すら感じたものです。それくらいにこの「踊りたいムズ」というネーミングにはすごいと思ったし高砂との距離が一気に縮まった気がしたのです。
わたしがこのネーミングについて評価するポイントなのですが、まず「踊りたい」という気持ちと「タイムズ」という季刊誌としての響きのフレンドリーさとわかりやすさ、さらにここにもう一つ「イムズ」(主義)という言葉もしたたまれているのです。このトリプルミーニングをこの短いフレーズにつめこんだ妙が実に素晴らしいと思います。
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私もネーミングについていちど勉強しておく必要もあるかなと思うのですが、今のところ感覚まかせだったりします。こちらの本でしたらKindle版はKindle Unlimited会員なら読み放題とのこと。
↓↓↓Amazon:成功を呼ぶネーミングの技術 平方彰 (著)