舞踏公演のチラシにおける写真の力/撮影者クレジットは極力入れなくてはならない

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先日、土方巽の写真集を買おうかどうか迷った際にGPO=Great Photographer Onozukaこと写真家・小野塚さんについて触れましたが、(→土方の写真集を買おうかどうか迷っています)かつてRoomim’もかっこいい写真をたくさん撮ってもらい、よくチラシにも使わせていただきました。公演のチラシをつくる時に使う写真ってかなり重要だと思うのですが、私がチラシを作る際は可能な限り写真を撮影してくれた人の名前を掲載したいと思っていて、それは私がおどりすと兼宣伝美術担当として「その写真を使いたいと思った」という敬意を表したいというのがあります。(勿論著作権の観点からもマストです)たまに頼まれて自分以外の方のチラシをつくる際、アーティストの方から写真を提供されることもあり、その時はその限りではありません。もしそのアーティストの方が撮影者のクレジットを入れてほしいということであれば勿論喜んで対応させていただくつもりです。

もし手持ちのものでなくてWEBや知り合いづてなどで自分が使いたいと思う写真があれば臆さずに掲載許可のお願いをすべきだと思います。まず一番まずいのは知らない人の写真を黙って勝手に使うこと。これは著作権などの観点からいっても絶対にすべきではないと思います。もし知っている人や友達の写真であれば相手との関係性など信頼の置ける状況であればケースバイケースだと思います。そしてそういうグレーな状況でもなく掲載のお願いをするのが億劫であればその写真を使用することじたい諦めるべきだと思います。それくらいに写真を使うということは重要なものと考えた方がいいと思うのです。

私がニューヨークで自主公演のDMを作った時、共演者の白石民夫氏が詩人の吉増剛造氏と結構大きい舞台で共演したことがあったのですがその時のパフォーマンスがすごくよくて、その時会場に入っていたプロのフォトグラファーの方が自らのウェブサイトで写真を公開していたので、その写真を使用したいというメールを送りました。(英語で(汗))すぐに返事が来て、「この名前とウェブサイトを併記してくれればいい」とのことでした。意外とプロの方でもそうやって快く応じてくださるものなのです。(一応校正イメージを送って承諾も得ました。こういうやり取りってすごく英語の勉強になります。)おどりとか即興とかそういうものを撮っている人はその世界に魅了されているので逆に「使ってくれてありがとう」と感謝されることもよくありますが、だからといってその行為に甘んじていていてはいけないと思うのです。私たちが命がけでおどっているように写真家も命がけで撮影していたりするのですから。

故・縫部さんとの公演の時に作ったDMにも彼の写真の撮影者は「Mr. Shimizu」と記載。これは縫部さんのリクエストでした。

      
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