京都舞踏館は極小世界劇場/世界初・土蔵を改装してつくられた舞踏専用劇場で濃密舞踏体験※休館中

BUTOH

舞踏靑龍會のアトリエ公演にて数々の素晴らしいパフォーマンスをしてこられた袋坂ヤスオ宗家は私が現在考えるところの最高レベルのパフォーマーであり舞踏家および袋坂流ケツ能宗家であられるわけですが、2〜3年まえのこと、たまたま京都へいく機会があり是非かねてより行きたいと思っていた京都の舞踏専用劇場「舞踏館」で行なっている袋坂宗家の定期公演を観に行くことができました。さて「舞踏館」は定員8名世界初(?)の舞踏専用劇場としてアートコンプレックスの運営のもと毎週3日6公演を定期的に行っております。袋坂ヤスオ宗家の出演は毎週土曜日に2公演。す、すごい…。定員8名限定なので予約は必須、その日に泊まる二条城の隣のカプセルホテルに荷物をほどき、そこから歩いていける会場へ。舞踏館は移築された土蔵が会場であるという情報通り、入り口からかなり趣のある門構え。門のところで受付をしそこから小径を経て土蔵の会場へ。当時は真冬の2月でしたがひざ掛けなど用意してあって特に寒さは感じませんでした。客席は壁沿いの一列。情報通り8人マックスかなというくらいの濃密空間です。でも、きちんと座席が独立していて居住性はかなり良いです。そして開演し、それまでアトリエ公演でしか拝見したことのなかった宗家の舞踏シーンとクライマックスのケツ能演舞の充実の公演を堪能。公演の後は宗家も会場に出てきて観にきてくれた方とお話していました。観客の方はほとんどが外国人のようで、やはり日本文化に興味があれば京都に来たいと思うでしょうし、そこに舞踏の小屋があって定期公演をしていたら観に来るだろうと思うのです。そういうい意味では京都らしい取り組みかなと思います。

舞踏館のフライヤーはバイリンガル対応です

その後は非風ケツ能団のたなかたかしさんも呼んでくださっていて、飲みつつ「ケツ能会議」に参加させていただきました。そう、その半年後に非風ケツ能団企画による公演に参加させていただくことになっていたので、今宵の舞台の充実感を心に格納しつつ、ますますその公演を楽しみに思うのでした。同時代に活躍している同世代の宗家と知り合えて本当にラッキーだなと思いますし、そういう出会いを培ってきた舞踏靑龍會のアトリエ公演ってやっぱりすごいと思うのです。
※舞踏館は2020年現在、新型コロナウイルス感染症の影響により無期限休演中です。モロに蜜空間ですし、それがこの会場の魅力なので終息の時を待つしかないですね…。

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