糸島のピアニスト河合拓始氏と舞踏靑龍會のアトリエ公演にてデュオをおどってしばらく経ってから、今度は河合さんからお声がけいただきましてドラムの武井庸郎氏がオーガナイズしている即興ライブに出演することになりました。場所は「本と音楽」の「箱崎水族館喫茶室」です。こちらには何回かライブを観にきたことがありましたが出演したのはその時がはじめてでした。
→箱崎水族館喫茶室についてはこちらの記事もご覧ください。
箱崎水族館は主に音楽のライブが多いので踊りでどうやってつかおうかということは考える余地はありましたし、まだはじめてで様子がわからなかったのでとりあえず最初はそれなりに衣装も用意して、メイクもして(黒塗りしました!)その会に臨みました。
このライブは二部構成で第一部は音のお二方(武井さんのドラムと河合さんのピアノ&鍵盤ハーモニカ)による即興。第二部はおどりを交えた即興パフォーマンスでそれぞれの尺も全て即興。いつ終わるかという打ち合わせもありません。(まぁ、即興ミュージシャンと行うライブはだいたいいつもそうですが)まぁ長丁場でしかも完全即興だったりするのでそれなりに燃え尽きたような感じはあります。しかしながらまだまだ私はこの場所でしかあり得ない必然性に迫れていない気がしました。それは今でもそうなのかもしれませんが。それでこそ「実験」を恐れずにすることは続けていこうと思います。本来はお金をいただくライブの場において「実験」をお見せするというのは失礼にあたることなのかもしれません。しかしながらやはり、実験を体現していくしかないと思うわけで…。 やはり踊りと音楽の化学反応がこうして即興のセッションを行う意義であり、そこから誰も観たことのないようなものが生まれてくる可能性もあったりするわけで、「即興」というものはやや過小評価されているんじゃないかな〜と思うくらい素晴らしい世界なんだけどな〜ということを自分が体現していければなと思うわけです。
この「Improvisation with Dance」の会はその後も続いていて、観にこられる方も、踊りというよりは音楽のライブを観に来る方が主なので、その都度何かしら今までにはない切り口を探ることは考えてきたつもりです。あと、自分が出演の際は可能な限り自分でチラシのデザインをしますし、それをさせてもらえることは幸せなんじゃないかなって思います。